サラタメさん
今回は後悔してしまうかもしれない、2022年に転職しないほうがいい業界ワースト3をお伝えしていきます。
転職しないほうがいい業界の選び方のポイントは、コロナの影響をどれだけ受けているかですね。
- コロナの影響をモロに受け、ダメージを食らってしまった業界
- 今後コロナがある程度収まってきたとしても、そのダメージ分を取り返すことができなさそうな業界
を忖度無しでピックアップしました。
ランキング形式で3つ、最後に番外編として1つ、転職しないほうがいい業界を挙げさせていただきます。
「これから転職活動してみようかな」という方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
ではいきましょう!
本記事の内容はYouTubeでも解説していますので、こちらも参考にしてみてください!
目次
【2022年版】転職しないほうがいい業界ワースト3
2022年に転職しないほうがいい業界ワースト3は、以下の通りです。
- 【第3位】医薬品業界
- 【第2位】小売業界
- 【第1位】外食業界
第3位から順番に紹介していきます。
【第3位】医薬品業界
第3位は「医薬品業界」です。
医薬品業界の中でも、国内の中小企業ですね。
求職者
いやいや、サラタメさん!これから高齢者が増えるんだから、医薬品業界は激アツなんじゃないの?
と思われるかもしれませんが、それがそうでもないんです。
確かに高齢者が増えて、薬の消費は間違いなく増えていくでしょう。
ただややこしいのが、その薬代は健康保険が効きます。
領収書を見てもらえればわかると思いますが、我々一般の消費者は3割負担で、あとは保険で免除されます。
つまり国が負担してくれているんです。
ということはですよ、このまま薬の消費量が増えても、それはそのまま国のお財布の負担が爆増することにつながるわけです。
国のお財布なんて、ただでさえ少子高齢化でもうカツカツです。
これ以上はヤバいので、近年、国として薬の値段を下げる動きをガンガン進めています。
そもそも薬の値段というのは厚生労働省の管轄なので、国の裁量で決められてしまうんです。
今まで厚生労働省の薬の価格の見直しは2年に1回だけだったんですが、今年からルールが変更されました。
1年に1回になったり、ジェネリックという安い薬をつくる企業を補助金でサポートしたりと、必死で薬の値段を下げようとしています。
この国の動きに各製薬メーカーが逆らえるはずもなく、ガンガン利益率が低下していて、今後もなかなか回復することは難しそうです。
その影響を受けて、営業マンがガンガン削減されてきています。
一般的に「MR」と呼ばれる仕事の方々です。
10年前くらいはけっこう人気で、高年収な仕事の一つとして挙げられていました。
お医者さんを飲み屋やゴルフで接待しまくるような営業手法で、ブイブイいわせていましたが、いまは禁止されてしまったんです。
一般の方
命に関わる薬選びを、営業マンが接待上手かどうかなんかで決めちゃダメだろ!
というごもっともな指摘があって、近年では禁止されています。
となるとMRにできることはあんまりないんですよ。
これはMRをやってる知り合いから聞きましたけど、
知り合い
今となっては接待もできないし、コロナの影響で直接訪問すらもできない。もはやわかりやすいパンフレットとか、Webサイトとかがあれば、営業マンが不要になりつつある。
という実情なんだそうです。
MRはここ5年で急速に1万人ほど削減されてしまっています。
全体の15%ほどが、数年でいなくなってしまったんです。
そのため、そんな削減の嵐の中にわざわざ飛び込んでいくことはありません。
5年前、10年前なら営業経験がある人がMRに転職するのは、全然アリだったと思います。
でもいまは、状況が変わりました。
もちろん高年収をもらっているような
- 武田薬品
- アステラス製薬
- 第一三共
- エーザイ
という企業ならOKです。
あとは、選択肢の候補に挙げるなら外資ですね。
そのような企業に関しては、入れてもらえるなら入れてもらいたいぐらいですが、国内の中小製薬メーカーは危険です。
最近は中小どころではない、わりと大手の
- 小林化工
- 日医工
なども製造方法に関する不祥事のニュースが出ています。
これは業界にとってよくない兆候です。
高齢者が増えるから、たくさん生産しないといけない。
その一方で、利益率は国の要望でどんどん下がっていく。
このようなしんどい状況なので、これからどんどん不祥事が出てきてしまいそうな予感です。
もしあなたがすでに医薬品業界にいるなら、すぐに飛び出すほどではないと思いますけど、これから飛び込むのであればオススメしません。
そのくらいのレベルですので、第3位とさせていただきました。
【第2位】小売業界
続いて、第2位は「小売業界」です。
特にヤバそうなのが「百貨店業態」のところですね。
小売の中でも、コンビニやスーパーはまだマシなんですよ。
コロナのダメージをうまくかわせているので、業界の先行きとしては暗くないと思います。
コンビニやスーパーに限っては、巣ごもり需要を狙った冷凍食品やネットショップも育ってきていて、コロナがあったからこそ伸ばせた領域もあったように見えます。
サラタメ
どこも待遇が良いとは言えないので、転職はオススメしません。
ただ百貨店はマジでヤバそうですね。
リアルな売り場が強みだからこそ、コロナのダメージをめちゃくちゃ受けています。
2020年は全体で2割くらい売上を落としていました。
だからといって、ネットショップも厳しいのが現状です。
百貨店の売上は、3~4割くらいが服ですからね。
AmazonやZOZOと取り扱ってる商品がカブってしまうんで、今からネットショップで覇権を握ることはほぼ不可能です。
そもそも日本国民の生活様式が変わってきていて、オシャレして外出するみたいな機会が減ってしまっているんですよね。
百貨店の稼ぎ頭であるブランドものの
- 服
- バッグ
- アクセサリー
のニーズ自体がへこんでいます。
なんなら、そういうブランドものを買ってた層まで
富裕層
もう別にユニクロでよくない?
となってしまっています。
また唯一の頼みの綱である、爆買い中国人観光客のみなさんも
富裕層
日本に行けない……。
となってしまっていて、マジでヤバいと思います。
もちろん
- 三越伊勢丹
- そごう・西武
- マルイ
- パルコ
のような大手企業が全部ツブれることはないと思いますが、かなり店舗数が減ったり、統合が進んだりするでしょう。
転職サイトで「百貨店」関連のワードで検索してみましたが、百貨店本体の求人はあまり出てきませんでした。
どちらかと言えば、百貨店の傘下に入って商売をする企業がたくさん出てきました。
例えば、
- アパレル系企業
- スイーツ系企業
- イベント運営企業
です。
このような百貨店の傘下に入って商売をする業界や業種は、百貨店以上にリスキーです。
特段の理由が無い限りは、避けることをオススメします。
【第1位】外食業界
転職しないほうがいい業界、ダントツの第一位は「外食業界」でございます。
引き続き大変かと思いますが、「いじめ」みたいな自粛期間が続き、めちゃくちゃかわいそうでしたよね。
外食業界の方に何の罪もないと思います。
ただ事実として、コロナのダメージはどの業界より大きく受けています。
サラタメ
いつもお伝えしてますが、そもそも外食業界は基本的に待遇が良くないので、オススメしていません。
ただそんな中ですね、ファミレスや回転ずしはけっこう調子が良さそうなんですよ。
もちろんコロナ前よりは売上が厳しそうですけど、お持ち帰りメニューや宅配メニューがうまくいっている印象です。
コロナが収束したら
- すかいらーく
- サイゼリヤ
はより成長していきそうな感じがします。
また大人気の
- スシロー
- くら寿司
のような回転ずしチェーンは、全然余裕です。
都心のコロナで継続できなかったお店の跡地を狙っているという記事も、新聞に書いてありましたからね。
そのため業界の未来としては、そんなに暗くないように思います。
サラタメ
転職したいかと言われると、微妙ですが……
ただ外食業界の中でも、居酒屋はマジでヤバそうです。
特に自粛要請でいじめられちゃった感じがします。
またその自粛期間が長すぎて、我々の生活様式も変わってきてしまいましたよね。
居酒屋業態の稼ぎ場である
- 忘年会
- 新年会
- 歓送迎会
なども「やる必要ある?」みたいな世間になりつつあるじゃないですか。
そのためコロナがほぼ完全収束したとしても、売上に与えるダメージはジワジワ続いてしまう予想です。
そんな未来を予見してか、鳥貴族が「TORIKI BURGER」というバーガー事業を始めました。
また居酒屋業態の超大手である「ワタミ」も、焼肉業態やから揚げ業態を強化していますからね。
この超大手プレイヤーの動きが証明してるように思います。
居酒屋業態はここ数年という話ではなく、今後10年くらいの長期でしんどい。
転職サイトを見てみましたが、もはや状況がヤバすぎて、求人もそんなになかったですね。
「居酒屋」というキーワードで検索しても300件くらいでした。
コロナ前ならエリアマネージャーの募集やホールスタッフの募集など、もっと全然あったと思うんで、採用状況にも影響が出ています。
こんなこと言うと関係者の方から怒られちゃいそうですが、転職はオススメしません。
サラタメ
いま在籍してる方に関しても、良きタイミングで脱出された方がいいのではとお節介ながら思います。
他にも!将来性のない業界
他にも将来性のない業界を挙げるなら、「銀行業界」ですかね。
厳密に言えば、地方銀行です。
この業界も地味にコロナの影響を受けているんですよ。
ただでさえ、コロナ前からずーっと金利が低くなっています。
「企業にお金を貸して、その利息で儲ける」という、その根本のビジネスモデル自体が崩壊しつつあるんです。
そこにさらに追い打ちをかけるかのように、コロナの影響が襲ってきています。
地方銀行がお金を貸すような、地方の中小企業はコロナの影響で経営が傾いてるところが非常に多いです。
銀行員
この中小企業、経営傾いてないかな? お金貸して大丈夫かな?
と慎重になり、調査費用がコロナ前よりグングン膨らんでしまっているんです。
費用は膨らんでいるけど、引き続き高い利息は取れません。
さらに言えば
銀行員
一生懸命調査して、お金を貸してみたけど、やっぱり踏ん張り切れなくて倒産しちゃった……
という会社さんが今後出てくる可能性が大いにあります。
国としてもどう見ても地方銀行がヤバいんで、経営統合をオススメする動きを見せています。
統合した地銀には、補助金を出す制度を始めているんです。
実際に最近では
- 福井
- 青森
- 岩手
と続々と地方銀行の統合が続いているので、今後かなり淘汰が進むかな、と。
サラタメ
良いニュースが全くなくて、かなりしんどい状況です。
【2022年版】転職におすすめの業界3選
逆に2022年に転職する場合、サラタメがおすすめする業界トップ3は以下の通りです。
- 【第3位】工作機械業界
- 【第2位】人材サービス業界(人材紹介業界)
- 【第1位】クラウドに関わる業界
2022年だけではなく、今後10年の見通しもかなり明るい業界です。
またリクナビNEXTで検索で実際に検索してみた結果、求人もしっかり出ているため、ぜひ前向きに検討してみてください。
なぜおすすめしているのか、以下の記事で詳しく解説しています。
【2022年版】サラタメ厳選の転職におすすめな業界TOP3【サラタメ的まとめ】求人募集がある会社には注意しよう!
今回紹介した業界は、私がリクナビNEXTで検索したところ、まだけっこう求人の募集があります。
サラタメ
募集がけっこう出てるから、ぜひみなさんにご注意してください!
という意味でピックアップさせていただきました。
一方地方銀行は、転職サイトで見た感じ採用募集もあまりないので、これから転職する人は別に迷い込まないと思います。
仮に現職で地方銀行関連のお仕事をされていている方がいらっしゃれば、長期的なキャリアを踏まえ転職を検討してみてもいいかな、と。
おせっかいで恐縮ですけど、そんなことを思ったりしました。
最後に…
私が実際に使ってみて「これはオススメできる!」と思った転職支援サービス(※すべて無料)をまとめた記事貼っておきます。 【忖度無しの本音】サラタメおすすめの転職サイト&転職エージェント&口コミサイト 最初の「結論」部分だけでも、充分役立つ情報かなと。 (「結論」だけなら“1分”あれば読めちゃいます!)