サラタメさん
- 「転職の軸」とは、転職で何を実現したいのか?という、転職における最優先事項のこと
- 転職の軸なくして、転職の成功はありえない
- 転職の軸の決め方は「①理想の未来をイメージしてみる」「②理想の未来とのギャップに目を向ける」「③ギャップを埋めるための最優先事項を選ぶ」の3ステップ
転職を考える上で、自分が何を大切にしたいのか、何を実現したいのかを決めておくのは大切です。
今回は、まずはこれをやらなきゃ転職活動は始まらない!という「転職の軸を固める方法」について解説していきます。
目次
「転職の軸」とは?
そもそも「転職の軸」とは、転職で何を実現したいのか?という、転職における最優先事項のことです。
「転職の軸」なくして、転職の成功はありえないと言えるぐらい、重要なものなんです。
なぜなら、転職における成功とは、自分の転職の軸に沿った、転職を実現することだからです。
「年収を上げる」とか「大手企業に内定もらう」とかではなく、「あなたの転職の軸に沿っているか」が最も大事なんです。
転職の軸がないまま、転職活動を始めてしまうと
- どの業界、どの企業を選べばいいかがわからない
- 履歴書に書くこと・面接で話すことがブレブレ
- 奇跡的に内定がもらえても、「本当にこの会社でいいのか…?」と最終判断ができない
みたいに苦難の連続になるでしょう。
あなたの転職活動を悲惨なものにしないために、今回は「転職の軸の固め方」について、ガッツリ解説していきます。
「転職軸が定まらない…」と悩んでいる方はぜひこの記事を参考にしてください。
サラタメ
私サラタメが転職活動で使用した例文も交えながら、解説させていただきます!
ではいきましょう!
動画で見たい方は、↓こちら↓からどうぞ!
転職の軸を作るための3STEP
転職の軸の作り方は、以下の3STEPです。
- 理想の未来をイメージしてみる
- 理想の未来とのギャップに目を向ける
- ギャップを埋めるための最優先事項を選ぶ
転職の軸は、上記の3つのステップを踏んで考えるだけでかなり解像度が上がってくると思います。
これだけではよくわからないと思うので、それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。
STEP1.理想の未来をイメージしてみる
これはつまり、10年後、20年後、30年後に、どんな自分になっていたいかを考えてみるということです。
注意点としては、世間一般で言われているような理想の姿は無視してください。
あなた自身が「これこそが理想的な自分だ!」と思える姿を考えることが重要です。
例えば、
求職者
とにかくお金持ちになりたい!
お金はそんなになくてもいいから、ストレスが少ないほうがいい!
求職者
とか、なんでもOKです!
とにかく自由に発想することが大事です。
- お金がないから
- スキルがないから
- 経験がないから
など、制限になるようなことは、一旦忘れてしまって構いません。
動画でイメージできるくらい、なるべく具体的に思いを巡らしてみてください。
サラタメ
「もしなにも制限がないとしたら」という前提で考えてみましょう。
STEP2.理想の未来とのギャップに目を向ける
理想の姿を思い浮かべられたら「今の職場で働き続けることで実現できるか」について考えてみてください。
もし
求職者
理想の未来を実現するために、今の職場が最適だ!
今の職場で働き続けていれば、理想の未来につながりそう!
求職者
と思えたのであれば、それはめちゃくちゃ幸せなことです。
断言します。
そんなハッピーな方は、そもそも転職活動する必要はありません(笑)
転職なんて考えずに、今の仕事に全力でコミットしましょう。
ただもし、あなたが思い描く理想の姿と、今の職場に
求職者
ギャップがあるな。このままではどう考えても、自分の理想とする未来にはたどり着けないぞ
と思われるのであれば、最終ステップに進みましょう。
STEP3.ギャップを埋めるための最優先事項を選ぶ
ここまでで、自分が目指したい理想の姿と、今の自分の姿との、ギャップがわかったと思います。
それでは「転職活動をして、どのポイントを改善すれば、自分の理想の姿に近づけるのか」をより具体的に考えてみましょう。
転職で改善できるポイントは、いくらでもあります。
ザッと挙げると
- 年収を上げる
- もっとやりがいを感じられる業務内容に変える
- ワークライフバランスを実現する
他にも、勤務地や会社の規模、スキル、役職などなど、いくらでも改善できるポイントはあります。
その数あるポイントの中から、あなたの理想の未来と、現実のギャップを埋めるために、どこが改善すべき最優先ポイントなのかを考えましょう。
それこそが、あなたの転職の軸になるんです。
(転職活動でこれまた大事となる「自己分析」のやり方は以下の記事を参考にしてみてください。)
転職活動の「自己分析」はすぐ終わらせろ!効果的なやり方で”自分探し”に終止符を|サラタメのホワイト転職【転職の軸を考える時の注意点】「何を捨てるか」も明確にしよう
転職の軸を固める上で「何を捨てるのかも明確に」しましょう。
私の経験上、断言できることがあります。
それは「年収や社風、やりがい、ワークライフバランスなど、全てが完璧に満たされる、万能な会社なんて存在しない」ということです。
そのため、これもあれも優先したいと言って、何を捨てられるかまで決め切れないと、結局は、絵に描いた餅で終わってしまいます。
そして、転職活動が全く前に進みません。
「転職の軸を固める」ことは、最優先事項を決めると同時に、何を捨てるかまで決めることなんだ、とぜひ覚えておいてください。
【事例】サラタメの転職の軸は「副業にコミットできるくらいのワークライフバランスを実現すること」
ここからは、私サラタメが転職活動をした時に、それぞれのステップで、どのように考えて「転職の軸」を固めたのか、ガチの実例をお伝えさせていただきます。
まず結論として、私の転職の軸は「副業にコミットできるくらいのワークライフバランスを実現すること」でした。
そこにたどり着くまでに、私は3STEPで
- 死ぬまで楽しく働き続けられること
- 大きくギャップがあった
- ワークライフバランスを実現する
と考えました。
1STEPずつ、詳しく解説していきます。
STEP1.死ぬまで楽しく働き続けられること
まずSTEP1を考えるにあたって、世界的名著『ライフシフト』を私は参考にしました。
この本を超ザックリ要約すると「人生100年時代においては、楽しく学び続ける人、働き続ける人にこそハッピーな未来が待っている」という内容です。
その『ライフシフト』の未来予想を参考に、私は
サラタメ
おじいさんになっても、楽しく働き続けられる環境を、若いうちからつくっていく必要がある。本業だけではなくて、自分の判断で、自分の力で商売をする、副業というものがめちゃくちゃ重要になってくる。
と判断しました。
あと、私の性格とか好みも、転職の軸を考える上で重視しました。
シンプルに
サラタメ
上司とか、社長とか全く関係なく、自分の判断を元に、成功するか、失敗するかの全てが決まる副業は、めちゃくちゃおもしろそう!
と思ったんですよ。
もちろんサラリーマンとしても、まだまだレベルアップしていきたいという気持ちもありました。
それと並行して、副業もガチンコで取り組んでみたいという好奇心も大事にしました。
それで出てきたのが「どんなタイミングでも、自分が楽しそうと思える仕事を、自由に選べること」でした。
さらに言えば「死ぬまで楽しく働き続けられること」が、私の考える理想の未来だと気づいたんです。
STEP2.大きくギャップがあった
そこから「死ぬまで楽しく働き続ける」という理想像と、前の職場での働き方にギャップがあるかに目を向けました。
結論、かなり大きなギャップがありました。
「前の会社が最悪だ」という話ではありません。
「自分の理想とする未来とは、合致してなかった。方向性が全然違った」ということです。
前の会社は、わりとギラついた雰囲気のある大企業で、私はそのマーケティングに関わる部署で、働いていました。
もちろん年収も悪くなかったですし、スキルアップも見込め、会社の安定感もバッチリでした。
ただ一方で、会社へのコミットを、かなり求められる職場だったんです。
サラタメ
私がいる部署では、平日休日、関係なく仕事のことを考えて、会社を中心とした生活が当たり前、という環境でした。
定年の60歳くらいまで働いて、そこからは、貯金と年金で生活するという、古い人生観で生きる上では、最適だったと思います。
ただ私は、そういう昔ながらのサラリーマン的な生き方が、どうしても自分には合ってると思えませんでした。
サラリーマンも頑張りたいけど、それとは別で、自分で作り出す商売も頑張ってみたかったんです。
サラタメ
別に荒稼ぎしなくてもいい。規模も小さくて構わないので、手作り感のある商売をやってみたいと、強く思っていました。
その私の人生観と照らし合わせると、明らかに前の職場、古き良き大企業はマッチしていませんでした。
大きなギャップがあったわけです。
STEP3.ワークライフバランスを実現する
そのギャップを埋めるための最優先事項として選んだのが「ワークライフバランス」でした。
「死ぬまで楽しく働き続ける」という理想を実現するためには、副業、いわゆる自分の商売が必要だと思っていたからです。
それで、サラリーマンの本業に、常にフルコミットを義務付けられてしまうような職場ではなくて、就業時間以外は、副業にコミットしてもいい環境の職場を探しました。
また転職の軸である「ワークライフバランス」以外は、必要に応じて全てを捨てる覚悟を決めました。
例えば、
サラタメ
年収は下がってもOK!職種も前職と同じマーケターじゃなくてもOK!
と思っていました。
年収の高さより、細く長く働き続けることで、生涯賃金を上げる、という人生戦略を選んでいたからです。
また、マーケターという職種は刺激的で好きでしたが、副業で自分でつくった商売であれば、もっと刺激的なことができると考えていました。
あとは、会社の規模の大きさや知名度にもこだわっていませんでした。
というのも、ワークライフバランスを実現するには、むしろ大企業では実現が難しいことはわかっていたからです。
そのため、あまり知名度が無いような、中小企業を中心に企業選びをしていました。
知らないと損する! 業界選びの残酷な真実「年収は能力より業界で決まる!」具体的にどんな優先順位を決めて転職活動をしていたかというと、こんな感じです。
その他、勤務地や会社の規模、役職などは、ランク外で、わりともうどうでもいいと思っていました。
転職エージェントさんに相談するときも
サラタメ
むやみに「年収」とか「職種」に関する条件を捨てるつもりはないですけど、「ワークライフバランス」確保のために必要であれば、捨てる覚悟はあります!
と、伝えてました。
ここまで明確にして伝えると、転職エージェントさんも
この人は、かなり気合い入ってるな!
エージェント担当者
と認めてくれるので、めっちゃ頑張って動いてくれます。
それに、こちらの要望が明確なので、的はずれな提案もあまりされません。
ほぼほぼ、自分の希望に合った求人を紹介してくれるようになります。
こうやって転職の軸、詳細な優先順位を、誰にどう突っ込まれても答えられるくらい明確にしたのは、企業選びだけではなくて、その後の面接や内定承諾の場面でも、間違いなく活きました。
転職活動の結果は……
私が「ワークライフバランス」という転職の軸を定めて、どんな結果になったかというと、
- 年収は前職と同じぐらい
- 職種はマーケティング関連で継続できる
- 副業はバリバリできる
という感じで、捨てる覚悟だった、年収も職種も希望通りになったんです。
自分としては予想外にハッピーな結果でした。
なので、捨てる覚悟を持つことと、実際に本当に捨てることになってしまうかは、別の話。
「転職の軸」や「捨てられるもの」を明確にできるぐらい、自分の人生に真剣に向き合えた人は、なんだかんだで致命的に大事なものを捨てるような事態には、追い込まれないと思います。
サラタメ
転職の軸を決めたことは、私の転職活動の成功を決定づけた、大きな要因の一つだったと、今でも思っています。
【サラタメ的まとめ】転職の軸を考えるために自分の人生を真剣に見つめ直そう
- 「転職の軸」とは、転職で何を実現したいのか?という、転職における最優先事項のこと
- 転職の軸なくして、転職の成功はありえない
- 転職の軸の決め方は「①理想の未来をイメージしてみる」「②理想の未来とのギャップに目を向ける」「③ギャップを埋めるための最優先事項を選ぶ」の3ステップ
これは完全なる主観ではありますが、本質的には、転職の軸を決めることより、転職活動をきっかけに、自分の人生をどうしたいか、この先どんな人材になっていきたいのかを真剣に見つめ直す機会を設けることが、一番重要だと思います。
転職活動するにしても、しないにしてもです。
自分が将来どうなっていたいかを考えてみることは、あなたのビジネスマンとしての人生に、きっとプラスの影響があるはずです。
ぜひお時間のある時に思いを巡らしてみてはいかがでしょうか。
【ホワイト業界3選】未経験でも転職できるホワイト企業は? ニッチな業界がヒント!? | サラタメのホワイト転職最後に…
私が実際に使ってみて「これはオススメできる!」と思った転職支援サービス(※すべて無料)をまとめた記事貼っておきます。 【忖度無しの本音】サラタメおすすめの転職サイト&転職エージェント&口コミサイト 最初の「結論」部分だけでも、充分役立つ情報かなと。 (「結論」だけなら“1分”あれば読めちゃいます!)