サラタメさん
- 転職において資格はほぼ必要ない
- 資格より実務経験が最重要
- 実務経験を積むには、「今の会社でSTARを意識する」「実務経験を積める会社に転職する」「副業で実務経験を積む」の3つを意識する
今回は「転職に、資格は必要ない」という話をします。
もちろん「資格を取るために、コツコツと勉強を続ける」というのは、完全に素晴らしいことです。
ただ、私が今回お伝えしたいのは、「転職」に限定した場合のことで、
- 志望企業から内定をとりたい
- 転職で年収をアップしたい
- ぬくぬくワークライフバランスの会社に移りたい
という目的なら、資格はなくても全然大丈夫です。
転職希望者
いやいや、今、頑張って資格とるために勉強してるんだから、そんなこと言うなよ、この野郎!
と文句を言われてしまうことは覚悟しています。
ただ、私がこの話をしておきたいと思ったのは、
- お金と時間がもったいないから
- お金と時間を無駄にしてほしくないから
です。
例えば、コンサルの仕事につきたいから、「どこかの大学院でMBAをとらないといけない」とか、「せめて中小企業診断士くらいとらないといけない」とか言う人がいますが、正直めちゃくちゃ遠回りです。
あなたのキャリアにおいて、損失が大き過ぎます。
結論、「資格」より「実務経験」の方が100%重要です。
転職の面接において、資格のことなんて、ほぼ聞かれません。
でも、実務経験のことは、絶対に聞かれます。
仮に、
- TOIEC900点
- 簿記2級
- 中小企業診断士
- 宅建
という資格を持っていても、「実務経験」には勝てないんです。
とは言いながらも、確かに、応募条件の必須事項に「TOIEC800点」と書いてあったら、それは頑張らないといけないような気もします。
でも極端な話ですが、必須条件の資格ですら無視できます。
例えば、私は、TOIEC800点が条件になっている会社に、TOIEC800点なんて全くとったことないのに、内定をもらえました。
書類のTOIEC記入欄は白紙で出しましたし、英語の面接では、2割英語:8割日本語で、
サラタメさん
恥ずかしながら、英語はダメダメです。すみません。ただ、御社のマーケティングの領域で、改善を実現できる提案があります。
と伝えて、内定をもらいました。
では、なぜ採用側は、資格をどうでもいいと思っているのか、そして、資格より実務経験を磨くために、我々は具体的にどうすればいいのか、3つのアクションプランを提案させていただきたいと思います。
ではいきましょう! !
動画で見たい方は、↓こちら↓からどうぞ!
目次
採用側にとって資格がどうでもいい理由
結論、採用側は再現性を求めているからです。
再現性とは、採用側が
採用担当者
応募してきてくれたAさんは、こんなことをやってきた。だから、うちの会社のあの部署でも、きっとこのくらいの仕事をしてくれるだろう。
と思えることです。
そう思える人材を、企業は欲しているんです。
企業の採用担当者、エージェント担当者の人に聞いても
企業の採用担当者
再現性は実務経験でしかわからない
資格ではわからない
エージェント担当者
と答えが返ってきました。
また、例えば、以下のとAさんとBさんであれば、Aさんの方が再現性が高いと判断するそうです。
Aさん | Bさん | |
実務経験 | アメリカで法人向けに営業 | なし |
資格 | なし | TOEIC900点 |
採用側が感じること | グローバルな交渉ごとを任せられそう | TOIECを受けたら、またハイスコアを取れそう |
再現性 | 高い | 低い |
さらに言えば、実際に資格ばかりをアピールする人は、ビジネスをやる上での本質的な自信や強さがないので、採用側からすると、地雷的な人材が多い印象がある、とのことでした。
【知らないと損】転職で内定が100%取れる2つのポイント|再現性と継続性を徹底解説マイナビが公表している中途採用状況調査の結果
マイナビ が公表している中途採用状況調査(2017年)でも、600社の企業を調査して、採用において重視するのは、実務経験が圧倒的にNo.1になっています。
資格は下から2番目です。
転職希望者
いやでも、サラタメさん!一応、20%くらいの会社は重要視してるじゃん。
と思われるかもしれませんが、この20%の内訳をさらに詳しく見ると、
- 看護師資格が必要な「医療業界」
- 一級建築士、電気工事士が必要な「建築業界」
- 「営業活動のために、運転免許くらいは持っといてほしい」メーカー
このような業界の数字が大半なので、我々のイメージする資格ではないんです。
資格ビジネスに騙されるな!
前半でも言いましたが、資格は、まるで水戸黄門の印籠のように、それを見せたら、相手がハハーと頭を下げて、内定をくれるものではありません。
そのイメージは、資格ビジネスによって、儲けたい会社がつくり出している幻想なんです。
とても厳しいことを言うと、資格のために、スクールに通ったり、試験を受けたりするのは結局、いつの間にか、お客さんになってしまっています。
それじゃダメなんです。企業が欲しいのは、逆です。
プロとしてお客さんを満足させられる人、スキルと経験で利益に繋げられる人がほしいんです。
この資格をとった方がいいとおすすめしてくるのは、あなたのためではありません。
本心は、
資格推しの人
資格の、認知度や格が上がれば、ガッポリ儲かるぞ!
と思って、おすすめしてきています。
資格ビジネスにダマされて、遠回りさせられないようにしましょう。
転職成功というゴールに、もっと一直線に進むべきです。
実務経験を身につけるための3つのポイント
実務経験を身につける上でのポイントは以下の3つです。
- 今の会社でSTARを意識する
- 実務経験を積める会社に転職する
- 副業で実務経験を積む
それぞれ詳しく説明していきます。
①今の会社でSTARを意識する
明日からでもすぐにできるので、これが一番おすすめです。
STARとは、
- S=situation
- T=task
- A=action
- R=result
の頭文字で、要は、
- 状況(situation)を把握して
- 自分で課題(task)を把握して
- それに対して、行動(action)して
- 結果(result)を検証する
というステップを意識しよう、ということです。
結局、採用側は、このSTARを、自分自身で意識できる人材が欲しいんですよ。
このSTARこそ、ビジネスにおける実務経験とも言えます。
裏を返せば、STARを意識しないまま、数年務めたとしても、それは転職市場でアピールできる実務経験にはなりにくいんです。
自分で課題なんか設定せずに、上司から与えられた課題をこなす人ばかりで、ぶっちゃけた話、STARを意識できてる人材は、ほぼいません。
だからこそ、STARを何度も回したことがある、というだけで、採用側には非常に魅力的に映るんです。
さらに、数値で語れるような成果を残すことができると、より転職での市場価値は上がります
まずは、今の職場でSTARを意識することから始めてみましょう。
STARについては以下の動画でも詳しく解説しているので、参考にしてください。
STARについての動画は、↓こちら↓からどうぞ!
②実務経験を積める会社に転職する
- マーケター
- エンジニア
- コンサル
などの専門職っぽい職種を狙って転職しようとすると、「STARを意識してるだけでは難しい」というのも事実です。
さらに職種だけではなくて、
- 年収が良い
- ワークライフバランスが良い
- 評判が良い
ということまで望むと、かなり難しいと思います。
こういう場合は、労働条件とかは高望みせず、実務経験を積むために、専門職の会社に転職するのもひとつの手段です。
例えば、Webマーケターとして、一流や大手と呼ばれる会社に転職したいと思っていても、一発で希望通りの転職先に入社はできないかもしれません。
そのときに、まず踏み台として、中小ではあるけれど、最前線でWebマーケティングに携われるような会社に転職する、みたいな感じです。
ただし、この進め方にもリスクはあります。
それは専門職である「職種」を最重要視して、転職するので「他の条件が悪化しかねない」ということです。
年収も落ちて、さらに労働時間も長くなる、なんてパターンも考えられます。
とは言え、そこを踏み台として、その先に、理想のキャリアプランを描けているのであれば、全然アリだと思います。
逆に、
- よくわかんないWebマーケティングのスクールに通う
- ITパスポートの資格を取ろう
- Web系の資格を取ろう
という方が、全然リスク、というか損です。
というのも、会社はややブラックだったとしても、なんだかんだコミットしたら、お金と実務経験をしっかりもたらしてくれるからです。
一方、スクールとか資格は、お金はとられるし、しかも実務経験にもなりません。
もしあなたが、理想のキャリアプランを描けてるのであれば、一旦修行の場に転職する判断はアリだと思います。
【後悔しないための2原則】転職に失敗して人生終わり…!?とならないために|サラタメのホワイト転職③副業で実務経験を積む
今の職場でやってる仕事が、この先ずっとやりたいものではない。だけど、待遇は良くてワークライフバランスも整ってる、という人にオススメの進め方です。
悲しいことですが、今の日本社会では、ワークライフバランスが整ってる会社なんて、ほとんどありません。
せっかく今、ワークライフバランスが整ってる会社に在籍できているなら、それを手放すのは、もったいないです。
それに、めちゃくちゃ勇気がいる、というか、ほぼ無理だと思います。
ですので、副業で実務経験を積むのがおすすめです。
例えば、Webエンジニア狙う場合、
転職希望者
基本情報技術者の資格を持ってます
副業でアプリ開発をしてまして、こんな感じでつくってみました
転職希望者
の二人だったら、後者の方が転職では全然強いわけです。
だから、
- 本業が終わって空いた時間を利用して、独学でテスト版のアプリとか、Webのシステムとかをつくってみる
- 慣れてきたら、クラウドワークスとか、ココナラとかで、激安でいいので、練習だと思って売ってみる
といったことを、本業の傍らでやる方が、変な資格とるより絶対強いです。
サラタメさん
ちなみに、私もある意味、副業のYouTubeの経験を活用して、前々から好きだった新R25に転職してますから、珍しいかもしれませんが、このパターンを実践した一人です。
「実務経験は、本業でしか得られないわけではない」、そこがみなさんにも伝われば、非常にうれしく思います。
【サラタメ的まとめ】資格取得ではなく、実務経験が積める最短ルートを目指す
- 転職において資格はほぼ必要ない
- 資格より実務経験が最重要
- 実務経験をつむには、「今の会社でSTARを意識する」「実務経験を積める会社に転職する」「副業で実務経験を積む」の3つを意識する
20~30代というめちゃくちゃ吸収力がある時期に、どれだけ実務経験を積めるかは、サラリーマンがキャリアプランを描く上で、すごく大事です。
資格が必要な専門職以外の、別に資格が無くてもできる仕事に対して、
転職希望者
なるべく完璧に準備をしてから仕事をやらないと不安だ
みたいな気持ちで資格を取ろうとするのは、めちゃくちゃ遠回りです。
もっと悪い言葉で言えば、資格ビジネスの恰好の餌食となってしまいます。
多少準備不足でもいいので、「実務経験を積める最短ルートはどこにあるのか」という視点で、キャリアの次のステップを思い描いてみてください。
最後に…
私が実際に使ってみて「これはオススメできる!」と思った転職支援サービス(※すべて無料)をまとめた記事貼っておきます。 【忖度無しの本音】サラタメおすすめの転職サイト&転職エージェント&口コミサイト 最初の「結論」部分だけでも、充分役立つ情報かなと。 (「結論」だけなら“1分”あれば読めちゃいます!)