サラタメさん
この世界に「給料最高!」「ワークライフバランスも神!」「福利厚生もワンダフル‼」なんていう完璧な会社はありません。
ですが、若ければ若いほど理想に燃えがちなので、
その燃え盛る理想と現実のギャップを前に、
20代前半、もっと言えば新入社員であっても、転職を検討されてる方は多いです。
2019年3月のNIKKEI STYLEの記事によれば、入社1~3年目で転職を検討している人は50%を超えているとのこと。
新卒入社を想定すると、25歳には転職活動を始めているわけですから、かなり早い決断ですね。
「転職して当たり前の時代が来てるんだなぁ」と感じます。
個人的には、20代で転職しても、しなくても、どっちの選択もアリかなと。
ぶっちゃけ、その人の状況次第としか言いようがないです。
ただ、これだけは確実に言えます。
20代では必ず専門スキルを身につけるべきです。
これはお隣さんに怒られるくらい、声を大にして伝えたいです。
専門スキル習得こそ、遠回りなようで、
結局は転職市場での価値を高める一番の近道なんです。
この記事では20代ビジネスマンが、何より最優先で専門スキルを身につけるべき5つの理由について細かくお伝えしますので、ハッピーサラリーマンライフを送るためにも、転職市場で価値を高めるためにも、ぜひ読んでってくださいませ。
目次
そもそも転職に有利な「専門スキル」ってなに?
20代の新入社員や若手社員が今後転職活動を有利に進めるためには、専門スキルが必要不可欠です。
ビジネスマンとしての市場価値の観点で言えば、
20代は専門スキルさえ身につければ、もうそれで百点満点かなと。
では、この専門スキルとは何なのか。
簡単に言えば「職種」みたいなもんです。
- 経理
- マーケター
- プログラマー
- 法人営業
など
このような職種で1人前になることが、専門スキルを身につけるという意味です。
「仕事で残した成果」とか「取得した資格」とは少し違い、
専門職種として、プロフェッショナルとして、業務を遂行できるかが重要です。
専門スキルか、そうでないかを見分けるためのポイントは「どこの会社でも通用するか」です。
専門スキルは他の会社でも通用するかどうかが大切で、
社内だけで評価される程度のスキルは、残念ながら転職市場では1ミリも評価されません。
そのことから、専門スキルはポータブルスキル(社内外問わず持ち運び自由なスキル)とも呼ばれたりします。
たとえば私の専門スキルは、マーケターとしてのスキルです。
前職で3年ほどマーケティング関連の部署にいました。
宣伝まわりの仕事が多かったので「宣伝まわりに強いマーケター」としてのスキルを使って転職をしました。
正直、マーケティングについてはまだまだ勉強中の身ではあるんですけど、会社の目指すべきゴール・現在のポジショニング・使えるリソースを元に、ある程度のプロモーションプランを設計できるくらいには、前職で鍛えてもらいました。
その、マーケターとして鍛えられたスキルを武器に転職活動をしたので、語れることはたくさんあり、「むむ、武器が無い…」みたいな焦りは経験しませんでした。(とにかくワークライフバランス重視で、やたらハイレベルなスキルを必要とするような、ハードな会社は避けてたという事情もありますが…笑)
この実体験があるからこそ、20代の方は、売上の規模が大きいとか、ボーナスがもらえると、そういう仕事よりも、専門性が身につく仕事を自ら選んだほうがいいと思うんです。
売上規模はまだしも、ボーナスの額なんてものは転職市場で評価されません。
あなたを助けてくれるのは「社外でも通用するスキル」、それだけです。
「苦労は買ってでもしろ」とはよく言いますが、
まさしく、専門性を身につけられる仕事であれば、買ってでもチャレンジすることをオススメします。
20代のうちに専門スキルを身につけられるかどうかが、あなたのサラリーマン人生の明暗を分けます。
20代が専門スキルを身につけるべき5つの理由
こちらでは、20代が専門スキルを身につけるべき5つの理由についてお伝えします。
- 若いうちは吸収が速い
- 周りの人も教えやすい
- スキルを長いこと使える
- イイ仕事が回ってきやすい
- 30代では別のスキルを取りに行く必要がある
それぞれ詳しく確認していきましょう。
【20代で専門スキルを身につけるべき理由1】
若いうちは吸収が速い
20代前半の若いうちだと、スキルの吸収が速いからです。
20代の方は、良い意味で変な社会の常識や固定観念が、まだインストールされきっていません。
つまり、新しい知識が頭の中に入ってきやすい状態です。
職場のハゲたおじさんが、新しいシステムやテクノロジーに拒絶反応を示してるような場面ってよく見ますよね。
彼らはもうすでに、自分の常識・仕事の流儀が確立されてしまっているので、新しいものをインストールするのが、面倒でしかたないんです。
”ダグラス・アダムスの法則”でも語られていますが、
人間は若い時に出会った新しいものをエキサイティングだと感じる一方で、35歳くらいを過ぎて出会った新しいものは、自然に反したものだと感じる、そういう生き物なんです。
これは人間の根源的な性質なので、人生100年時代になろうと変わりません。
30代で急に専門スキルを身につけようなんてし出しても、結局大きく出遅れるハメになります。
変な常識に汚染されてない、まっさらな頭を持つ20代こそ、新たな専門スキルを身につけるのに最適な時期と言えます。
【20代で専門スキルを身につけるべき理由2】
周りの人も教えやすい
20代の有利な点として、周りの人も教えやすいということも挙げられます。
みなさんにも経験があるかもしれませんが、年上の人、特におじさんに何かを教えるのって、教えるこちら側がやや緊張しますよね。
「教えてあげたいけど、気分を害しちゃいけないよな」なんて考えて、当たり障りのない対応になってしまうことが多いかなと。
ところが20代だったら、先輩もこのような気遣い不要で、ダメなところは「全然ダメ!」とビシバシと指導してくれるので、成長スピードが、そりゃ段違いに速くなります。
ビシバシとスパルタで指導してもらえば、3~5年で専門家を気取れるくらいの専門性を身につけることも可能かなと。
まだ何者でもないからこそ指導してもらいやすい。
それも、20代で専門スキルを身につけるべき理由の一つなんです。
【20代で専門スキルを身につけるべき理由3】
長いこと使える
専門スキルは、寿命が長いです。
早いうちに身に着けておくと長く使うことができて、シンプルにお得。
近頃はいろいろなスキルが、目まぐるしく登場しているとはいえ、5年くらい必死で身につけた専門スキルは10年くらいは使えるものです。
定期的に身につけたスキルをメンテナンスして、最新の情報のアップデートを忘れなければ、20年くらい使えたりすると思います。
20代の時に、たかが5年で習得したスキルで10~20年も食っていけると考えると、かなりお得ですよね。
この寿命の長さは、女性にとってより重要な意味を持ちます。
というのも、女性は20~30代前半で育休や産休を挟んで、キャリアにブランクが生まれるケースが多いからです。
その後復職する際に、特定の専門スキルがあれば、幅広い選択肢の中から仕事を選べます。
もちろん正社員として働くこともできますし、仮に派遣社員だとしてもグレードが高く、高給でワークライフバランスの整った仕事を選ぶことができます。
一方で専門スキルがないと、パートなどの労働力を切り売りする仕事しか選べません。
パートのお仕事を悪く言うわけではありませんが、専門職と比べると給料も労働環境も明確に劣るはずです。
家庭があるからこそ、幅広い選択肢の中から、自分の生活に合った仕事を選べたほうがいいですよね。そのほうが、人生の幸福度が格段に高まると思います。
【20代で専門スキルを身につけるべき理由4】
イイ仕事が回ってきやすい
専門スキルがあると、イイ仕事が回ってきやすいです。
なぜなら、特別扱いしてもらえるからです。
もしあなたが専門スキルを身につければ、それはレアな人材であるということですから、会社も上司も、あなたに会社に居続けてほしいと思います。
あなたをその分、丁寧に扱ってくれるようになります。
丁寧に扱われるということは、仕事の振られ方も丁寧になっていきますので、自然とイイ仕事が回ってくるようになります。
「仕事にイイもワルイもない!」という平等を心から愛する方がたまにいらっしゃいますが、断言します。
この世には、間違いなくイイ仕事とワルイ仕事が存在します。
よくよく周囲を観察しながら、2~3年もビジネスマンすれば気づくはずです。
- イイ仕事=重要視されていて、周りも協力してくれる
- ワルい仕事=周りから大した仕事ではないと軽視されている
イイ仕事とは、つまりあなたにしかできな重要な仕事です。
担当者であるあなただけでなく、会社にとっても、上司にとっても、重要&特別な仕事を引き受けると、協力態勢が全然違います。
たとえあなたが、まだ若手で権力なんて全く無くても、その仕事自体の重要度が高いので、周囲は先輩だろうと、おっさんだろうと協力してくれます。協力せざるを得なくなります。
お願いすればいろんな人が協力してくれる。
その協力を得て、成果を残せば、それに注目が集まる。
その成果を踏まえ、またイイ仕事が与えられる。こんな好循環が生まれます。
一方で悪い仕事は、周囲から大した仕事じゃないと軽視されているので、必死にお願いしてもなかなか協力してもらえません。
なんなら「そんなことしてるヒマがあったら他にやることないの?」みたいな目で見られてしまったり…
イイ仕事とワルイ仕事、2つの仕事で同じくらい頑張ったとしても、間違いなくイイ仕事のほうがラク&評価が高くなります。
ワルイ仕事だと周りからも雑な扱いをされてしまうし、仮に結果が出ても注目されてない。
仕事がどんどん嫌いになる、という負のスパイラルを生みます。
(私も社会人1~2年目の頃はよくワルい仕事ばっかり安請け合いしていたので、思い出すだけで悲しい気持ちになります…)
では、このイイ仕事を選べるのは誰かと言うと、それは専門スキルを持っている人ですので、20代でスキルを身につけられるかどうかは、楽しく仕事ができるかの分かれ道にもなるとも言えるわけです。
転職に必要なのは「実務経験」です。資格なしでも採用される人の3つのポイント|サラタメのホワイト転職【20代で専門スキルを身につけるべき理由5】
30代では別のスキルを取りに行く必要がある
30代になると、専門スキル以外の能力も重要になってきます。
会社で活躍するためには、先程お伝えしたようなイイ仕事をもらい続けるためには、
ずっと専門スキルだけを突き詰めていけばいいというわけではありません。
というのも、30代で重視されるスキルは20代とは別だからです。
30代になって、次に求められるのは、チームを動かす「マネジメントスキル」です。
ただ、「マネジメントスキル」を身につけるためには、それが身につくための仕事を自ら取りに行かないとダメなわけで、その時にも、あなたに専門スキルがあるかどうかが、問われます。
20代で専門スキルを身につけた人が優先して、30代になった時に、マネジメント経験ができるような仕事を任されます。
20代である程度の専門スキルを身につけておけば、マネジメントスキルが身につく環境に身を置くことができるんです。
そして、またその環境で身につけたマネジメントスキルと、20代で身につけた専門スキル、どちらも兼ね備えていると、相乗効果でさらに転職市場で価値のある人材と評価されるようになります。
(マネジメントスキル×専門スキルを持った人材は、40-50代でも引く手あまた)
30代になったら、専門スキルだけじゃなく、マネジメントスキルを持った人が高い評価を受けます。
ただ、そのマネジメントスキルを得られるような経験は、専門スキルがある人に優先的に与えらるのです。
まとめ:20代は専門スキルが最優先。社内だけじゃなく、社外でも評価されることを意識しましょう。
今回は、20代が専門スキルを身につけるべき理由について説明しました。
大きな理由は、以下の5つです。
- 若いうちは吸収が速い
- 周りの人も教えやすい
- スキルを長いこと使える
- イイ仕事が回ってきやすい
- 30代では別のスキルを取りに行く必要がある
専門スキルは一度身につけてしまえば、寿命が長く、30代まではまぁ食っていけるでしょう。
その専門スキルを武器に、30代ではさらにマネジメントの経験を積んでいけば、間違いなく転職市場で選ばれる側の人材になれます。
この状態になると、今流行りの「40~50代早期退職」という名のリストラが自分の会社で繰り広げられようとも怖いものはありません。
会社から引き止められるでしょうし、転職だっていくらでもできるはずです。
- 専門スキルをGET
- イイ仕事が回ってくる
- マネジメント業務を任される
- 専門スキル×マネジメントスキルを持つ人材になる
- 相乗効果で転職市場での価値がどんどん上がる
上記のような好循環を生み出せるように、
20代ではまず専門スキルを身につけることを最優先としてください。
サラタメ
新入社員や、20代の若手社員の方は、専門スキルが身につきそうな仕事があれば、奪いにいく勢い立候補しましょう!それが人生トータルで絶対お得な判断です。幸あれ!
最後に…
私が実際に使ってみて「これはオススメできる!」と思った転職支援サービス(※すべて無料)をまとめた記事貼っておきます。 【忖度無しの本音】サラタメおすすめの転職サイト&転職エージェント&口コミサイト 最初の「結論」部分だけでも、充分役立つ情報かなと。 (「結論」だけなら“1分”あれば読めちゃいます!)