サラタメさん
今回の記事は、以下の動画をさらに詳しく説明したものです。
「せっかく勇気を出して就職・転職したのに、ブラック企業に入っちゃいました…」
なんて展開は、マジで笑えません。
そんな事態は絶対に避けるべきですし、見分け方もちゃんとあります。
見分けるために使うのは次の3つ。
- 求人情報
- 就職四季報
- 面接
この3つを使えば、ブラック企業かホワイト企業か見抜くことは可能です!
ただし、「何をどう見ればいいかわからない」という方が多いと思います。
そこで、この記事では3つの情報源で見るべきポイントを、ホワイト企業に転職成功した私が解説します!
この3つがどうなっていたらブラックなのか、まずは見ていきましょう!
目次
1.【求人情報】を使ったブラック企業の見分け方
まずは求人情報をチェックしましょう。
求人情報は企業の公式ページや、「リクナビネクスト」「ビズリーチ」などの転職サイトなどで確認できます。
ブラック企業でありがちな特徴は、主に下記の3つです!
- やたら情熱的
- ずっと募集している
- 不気味に給料が高い
では1つずつ詳細をチェックしていきましょう!
①やたら情熱的
ブラック企業の求人情報には、「夢」「やりがい」「絆」など美し過ぎる言葉が並びます。
なぜかというと、「平均の残業時間」や「有給取得日数」などのアピールできる具体的な数値や事実が無いからです。
客観的に誇れるデータが無いので、とりあえずキレイゴトを並べ立てて、勢い&感情でゴマかしてくるわけです。
キラキラした若者の写真。
「若手が大活躍!」というワクワクさせてくれるキャッチコピー。こういうキャッチコピーも一見ポジティブに感じますが、
実際はブラック企業だから、社員が定着せずに、入れ替わり立ち替わりで、ベテラン社員がいない。
それで活躍できるのが若手だけ、という事情だったりします。
また、求人広告のスペースが限られてるというのに、無駄に情熱的な社長のメッセージが掲載されてるケースも要注意。
小規模な会社に多いパターンですが、クセが強すぎる社長がゴリゴリのワンマン経営してる可能性大です。

②ずっと募集している
ブラック企業は、とにかくずーっと求人募集しています。
これも理由はシンプルで、社員が定着してないからです。
というか、定着させる気もなく、常に募集し続けて、「罠にかかって入社した人を使えるまで使い倒す」というやり口です。
個人的に、不動産業界と飲食業界で、この傾向が強いように思います。
③不気味に給料が高い
ブラック企業は、企業の規模・成長性と比較して、異様に給料が高いケースがあります。
いや、そんなことないんです…!
確かに、求人情報に書かれてる給料は高いんですが、よく見ると様々な注釈が入っているはずです。
よく注釈としてあるのが「年俸制」「固定残業代」ですね。
この注釈があるってことは「どれだけ残業しようと、給料は同じだよ」ってことです。
年俸800万円と書かれいて「年収アップだ!」と喜んだところで、結局はとんでもない長時間労働を強いられて、時給換算したらダウンだった、なんて展開は往々にしてあります。
管理職とか特定の専門職でもない限り、「年俸制」「固定残業代」の記載は危険信号と捉えていいかと思います。
また、「成果報酬型」という記載も危険信号です。
これもよくあるのですが、「年収1,200万円!」とか力強く書かれていると思ったら、注釈で「モデルケース」「成果報酬型」という2点が書かれてる、というパターンです。
これはつまり「年収1,200万円!(に到達するかもしれない。まぁハチャメチャ営業で実績残せばだけど。今まで1人だけそんな人がいたことがあるよ…)」という意味です。
ブラック企業は、他に誇るポイントが無いので、我々が大好きな「年収〇〇万!」みたいな魅力的なワードをチラつかせてきます。
ただ、それはあくまで注釈付きのモデルケースで、すべての人に適用されるわけではない。
つまり、巧妙な罠なんです。
<求人で要注意のワード>
たとえば、みなし労働時間が一日8時間なら、6時間しか働かなくても、8時間分の給料をもらえます。
ブラック企業においては、みなし労働時間では収まらない業務量を社員に課す形で、悪用されるケースがあります。
その場合は、応募要項に「“完全”週休2日制」と書かれています。
また、休みが土日なのか、平日なのかも、きちんと確認する必要があります。
前職の経験などから、元々管理職にふさわしい方なら問題ありませんが、管理職であることを悪用され、残業代が支払われないケースもあります。
2.【就職四季報】を使ったブラック企業の見分け方
まずは就職四季報がどういうものか説明しておきます。
- 『東洋経済新報社』が発行している企業データ集
- 募集企業の広告ではなく、東洋経済の取材をも元にした情報なので信憑性が高い
- 我々が、採用側に面と向かって聞きにくい採用実績・有休取得状況・残業時間などが掲載されている。
- 女子版、優良中堅企業版、未上場版など様々なバリエーションが発売されている
就職四季報は情報の宝庫なのですが、情報量が多くて、初見の方はどこを見ればいいかわからなくなってしまうかなと。
私の経験上、絶対に見ておいた方がいいのは「3年後離職率」と「新卒の採用実績の割合」です。
「3年後離職率」と「採用実績」を見るだけでも十分ですが、余裕があれば「平均月間残業時間」も念のため見ておくことをおすすめします。
- 3年後離職率
- 採用実績
- 平均月間残業時間
では、各項目の見るべきポイントを確認していきましょう!
①3年後離職率が40%以上
「3年後離職率」とは、3年前に新卒で入社した社員がやめてしまった割合です。
もちろんブラック企業であるほど、この数値は高くなります。
厚生労働省の「新規学卒者の離職状況」によると平均値は30%程度ですので、40%を越える企業には注意が必要です。
また、基本的に同じ業界であれば、同じくらいの数値に落ち着く傾向にありますので、
もし同じ業界の平均値が軒並み低いのに、その会社だけ突出してるという場合には、20~30%くらいであっても警戒したほうがいいでしょう。
②採用実績で新卒採用の割合が30%以上
ブラック企業の採用実績を見ると、「全社員数に対して、新入社員を取る数が多い」という特徴が挙げられます。
なぜなら、社員が定着せず、新入社員だけで自転車操業しているからです。
一般的な企業は、全社員数に対して採用人数が5〜10%くらいで収まりますが、ブラック企業の場合、20~30%を上回っていたりします。
残業時間も一応確認
「残業時間」は、一応書きましたが優先度低めです。目安程度に確認してください。
というのも、
・一般職のような方がいる会社は、その影響で総合職の残業時間が薄まる
・ガチのブラック企業は申請してないサービス残業が横行しているので、反映されない
以上の理由があるからです。
同じ業界の会社と横並びで比較して、異常値ではないかだけ確認しておきましょう。
ちなみに、転職サイト「doda」が発表している平均残業時間は「24.6時間」です。
これよりも著しく残業時間が長い場合は注意が必要です。
3.【面接】でのブラック企業の見分け方
ここまで来ちゃってる時点でかなりヤバいですが、何かの間違いで面接にいってしまった時のブラック企業の見分け方も説明しておきます。
面接では、以下の3つを確認してください。
- 面接官が横柄
- 簡単に通過する
- 社員の目が死んでいる
①面接官が横柄
ブラック企業で働く上層部や人事部は、日頃から部下に対して、敬意を持って接していません。
いつもの威圧的に接している習慣が、面接を受ける我々に対しても、垣間見える瞬間があるはずです。
本来、募集する企業も、転職の応募をしてる人も立場は対等なはずなのに、明らかに横柄な態度をとってきたら、それはブラックフラグびんびん。
とはいえ基本的には、入社まではブラック企業側も外面良くするはずなので、細かい動作や発言にまで注視しましょう。
自分に向けられる言葉だけでなく、面接官同士のやり取りも必見。
面接官はだいたいコンビだったりするので、その2人のやり取りに異常性が無いか、要チェックです。
②簡単に通過する
そんなことありません。
ブラック企業は、人材が定着しないため、新しい人材(カモ)を求めて、常に飢えています。
必要であれば、優しい笑顔や気遣いのある発言もしてくれるでしょう。
そこで着目すべきは「本当に我々のビジネススキルを測る面接がなされているか」です。
威圧的パターンとは、真逆の厄介なパターンは、面接とか言いながらも、雑談のような世間話だけ。
うわべで空回りしたホメ言葉を浴びせられる。
ほぼ自分のビジネススキルをアピールすることないまま終了。
→え…!?なのに、内定!
このパターンも危険信号です。
本当に人材が不足しまくってるブラック企業の面接は、ただの儀式でしかなく、全通過だったりします。
書類審査も含めですが、あまりに簡単すぎる選考プロセスは、ブラック企業の特徴の一つです。
③社員の目が死んでる
面接官はやっぱり外面の良い人が出てくる可能性が高いので、他の社員の表情や動きもしっかりチェックしましょう。
- 面接の受付をしてくた人がどこか怯えてる
- 通路ですれ違う人の目が死んでる
- トイレで絶望のため息を吐いてる
我々がそうならないためにも、その瞬間を見逃してはいけません。
「私たちは、選ばれる側でもあるが、選ぶ側でもあるんだ」という意識を持ち、あらゆる場所に目を光らせていきましょう!
4.【補足】企業の口コミサイトも役立つ
ブラック企業を見極めるために活用したいのが、企業の口コミサイトです。
口コミサイトは、在籍社員や退職した社員が、内部の実情を暴露してくれちゃう掲示板。
口コミサイトは絶対に使っておいた方がいいです。実際、私も転職するときは下記のようなサイトをめっちゃ見てました。
というのも、我々が検索して出てくるような「求人情報」「四季報」だけでは、ポジティブな情報や数字だけの情報しか得られないからです。
口コミサイトは見ていただければわかりますが、けっこう生々しいリアルな情報が書かれています。
職場の雰囲気、残業代の扱い、評価制度など、公式の情報だけではわからないこともわかります。
注意点があるとすれば、退職した人が書いている事が多いので、ネガティブな一面が多く書かれることがあるということです。
なので、全ての情報を鵜呑みにはせず、「ネガティブな意見が集まりやすい」という傾向を念頭におきながら見てください。
そうすれば、口コミサイトはかなり貴重な情報源になります。
登録するためには自分自身も口コミを書かないといけないので、ちょっと面倒ですが、「志望企業の裏側」がわかるので、デメリット以上にメリットの方が大きいです。
登録しておいた方が、ブラック企業の回避率はグッと上がります。

まとめ
はい、ということで今回は「ブラック企業を見抜くための3つのアイテムと、見るべきポイント」について解説しました。
①【求人情報】
- やたら情熱的
- ずっと募集している
- 不気味に給料が高い
②【就職四季報】
- 新卒3年後離職率
- 採用実績
③【面接】
- 面接官が横柄
- 簡単に通過する
- 社員の目が死んでる
この3つをチェックすれば、ブラック企業は見抜けます。
今回お伝えしたチェックポイントに注意すれば、ブラック企業を100%避けられるというわけではありませんが、
かなりブラック遭遇率を下げることはできるかと思います。
サラタメさん
ではまたお会いしましょう!
【制作協力:CAREER PICKS】


最後に…
私が実際に使ってみて「これはオススメできる!」と思った転職支援サービスをまとめた記事貼っておきます。
