サラタメさん
今回は転職活動の最終面接で落ちる原因と、落ちないための対策を3つお伝えします。
転職活動の最終面接を控えていて、
求職者
どうすればいいのよ……
と困っている方は参考にしていただければ、内定の確率をぐんと上げられるはずです。
最終面接のチャンスを着実にモノにするために、ぜひ最後までお読みいただければと思います。
ではいきましょう!
目次
【大前提】転職活動の最終面接は半分の人が落ちる
まず大前提として、最終面接はけっこう落ちます。
求職者
単なる顔合わせでしょ!
と油断していると、即死です。
一般的に通過率は50%ほどと言われていまして、2人に1人は落ちます。
- 年収が高い
- ワークライフバランスが最高
- 知名度がある
といった高倍率の人気企業であれば、もっと落ちる可能性は高くなります。
人気企業には応募がめちゃくちゃ来るので、無理に採用はしません。
面接をしてみて合格ギリギリラインであれば、
採用担当者
まぁ、次回の募集で採ればいいか!
となるので、落とされまくるわけです。
最終面接を担当するのは、大体社長をはじめとした役員クラス以上の人たち。
そんな方々は無理して変な輩を採用してしまうことが、会社全体にどれだけ悪影響を与えるか知っているんです。
なにせ生涯年収で言えば、その人に億単位のお金を投資することになるわけで、違和感を覚えたら落としておく。
これは非常に合理的で正しい判断です。
転職活動の最終面接で落とされる3つの原因
では、どんな違和感で落とされてしまうのか。
その代表的な原因3つをお伝えしていきます。
- やたら強気に出る
- テンションが若い
- 即戦力スキルをゴリ押しする
具体的な対策もあわせて解説しますので、参考にしてください。
①やたら強気に出る
1つ目は「やたら強気に出る」というもの。
一次面接、二次面接とくぐり抜けてきたわけで、絶好調なのはわかります。
ただ一旦冷静になりましょう。
求職者
そんな油断なんてしてないよ!
と思ってる方でも、意外に高飛車強気モードに突入してしまうものです。
くれぐれもお気をつけください。
態度が多少強気なくらいであれば活力があるとも言えますが、絶対やってはいけないのが強気で「高待遇を要望すること」です。
求職者
最低でも、年収1000万はほしいですね。
と待遇について強気に出てしまうと、なかなか良い結果にはなりません。
高待遇をどうしても実現したいんだったら、最初の応募書類を提出する段階で書いておくべきです。
そうしていないのなら、内定後の面談とかで交渉する方が賢い判断です。
最終面接で出たとこ勝負に出るのは、得策ではありません。
とにかく大切なのは、
- 希望する待遇
- 自己PR
- 志望動機
これらすべてに、一貫性を保つことです。
応募書類や一次面接、二次面接に通過しているということは、自分が伝えたことを評価してもらっているわけです。
それなのに最終面接でそれが変わってしまうと、違和感を抱かれてしまいます。
では、具体的にどうすればいいのか?
サラタメ的にぜひやっていただきたい対策は、メモで振り返ることです。
最終面接の前に今までの選考で
- どんなことを聞かれて
- どんなことを答えたか
を振り返ることで、一貫性を保ちましょう。
ほとんどの人が複数社同時並行で選考が進んでいると思います。
なのでどの会社で何を聞かれて自分が何を言ったのか、わからなくなってしまうはずです。
なるべく面接が終わったら、すぐにメモをしましょう。
すぐやらないとマジで忘れちゃうんで、面接が終わったら、なる早でやってください。
そのメモが一貫性を保つための道しるべになります。
勝負の最終面接、やたら強気でインパクトを残すことより、淡々と一貫性を保つことが大事だということはぜひ覚えておいてください。
サラタメ
私は面接終わりにカフェに行って、スマホでメモを必ず取るようにしていました!
②テンションが若い
2つ目は「テンションが若い」というもの。
良く言えば明るくてフランクですが、悪く言えば礼儀や謙虚さが感じられないような人です。
明るくてフランクな人が、悪いわけではありません。
ただ最終面接という場においては、それが悪く作用してしまうことがあります。
最終面接で出てくるのは、役員クラス以上のお偉いさんで、9割以上が年配の方です。
もちろん例外的な方もいますが、年配の方々は礼儀があって、謙虚な人に好感を持つという傾向があります。
なぜなら役員クラスに出世しているということは、そのもっと上の世代の価値観にフィットできたということだからです。
たとえ一次面接や二次面接の面接官が現場に近い若い社員の方で、和気あいあいとした感じだったとしても、そのままのテンションでいくと事故るハメになります。
では、どうすればいいのか?
まず大前提として、基本的な面接マナーに注意しましょう。
超基本マナーの
- ドアを3回ノックし、入室したら大きな声で挨拶する
- まずは「お時間いただき、ありがとうございます」と御礼を言う
- いかにも社会人らしい服装や髪型で臨む
は守りましょう。
求職者
そんなマナー、本質的に意味なくない?
と思われるかもしれませんが、とりあえずやって損はしませんので、きっちりやり切りましょう。
あとはテンションを役員クラスに合わせましょう。
- 礼儀
- 謙虚
- 誠実
といったイメージを意識してください。
サラタメ
自分で言うのも残念な話ですが、私の動画みたいなテンションはまさにダメな例。テンションが若すぎで、やかましいです。
これは自己PRのときに意識してほしいのですが、「周りの人のおかげ」というスタンスを徹底しましょう。
自己PRのときに実績を並べ立てて、
求職者
自分一人でやった。自分の手柄だ。
とドヤ顔でアピールするのは、謙虚さゼロでNGです。
相手は役員クラスの超ベテランビジネスマンですから、若手ビジネスマンの実績や経験ごときでドヤ顔をするのは逆効果。
大きく見せようとすればするほど、小さく見えてしまうものです。
理路整然とどんな課題を自分なりにどう解決してきたかという実績は伝えつつも、
求職者
大げさな話ではありませんし、自分の手柄というわけでもなく、チームのおかげなんですが……
という姿勢を保ちましょう。
求職者
いやいや、サラタメさん!そんなインパクトの弱いアピールだと、せっかくの実績がショボく見えちゃうんじゃない?
と不安に思われるかもしれないですけど、そこは大丈夫です。
実績の評価は、一次面接や二次面接で終わっています。
今までの経験や実績、スキルが合格ラインに達してるから、最終面接に通してもらってるわけです。
「謙虚」を重視しながら受け答えをする、このポイントを徹底しましょう。
③即戦力スキルをゴリ押しする
3つ目は「即戦力スキルをゴリ押しする」というもの。
一次面接や二次面接で評価してもらった「即戦力となるスキル」だけでゴリ押ししても、最終面接には通過できません。
最終面接のテーマは「未来」だからです。
一次面接や二次面接は、面接官が現場に近い社員の方だったので、きっと「過去」と「現在」の話が中心だったでしょう。
- 今までどんな仕事をしてきたか
- どんなスキルが身についたか
- それをうちの企業でどう活かせるか
このような点を見られてきたはずです。
一方最終面接の面接官は、社長や役員なので未来の話が中心になります。
彼らの仕事は現場の仕事をこなすのではなく、この先自社が10年、20年と続くように舵取りをすることです。
なので具体的に言えば、
- 入社後のビジョン
- 長期的にどんなキャリアを思い描いてるか
- 長期的にどう貢献できるか
といった、10年以上先の将来をイメージした質問が多くなります。
それらの質問は、平社員の人からするとやや抽象的に感じるでしょう。
しかし、
求職者
そんなフワッとした未来の話を聞いてどうするの?
と思わずに、入念に準備しておきましょう。
例えばその会社の
- 企業理念
- コーポレートメッセージ
- 長期ビジョン
などをチェックするんです。
だいたいこういった抽象的な話は、企業の公式ホームページに書かれています。
それをしっかり読み込んで最終面接では褒め称えるようにしましょう。
ただこれでもまだ足りません。
褒め称えるだけではなく、自分の
- 転職の軸
- 志望理由
- 転職理由
にマッチしてるんだと伝えましょう。
サラタメ
これは口から出まかせ言うのではなく、最終面接の前にちゃんと確認した方がいいです。面接通過のテクニック論の意味だけじゃなくて、根本的なミスマッチを防げるからです。
マッチしていることが伝えられれば、採用側に「長く働いてくれそうだな」という安心感を与えられます。
ただこれは自己PRで表現するのは、なかなか難しいものです。
ですから最終面接では特に「志望理由」にこそ、重きを置いた方がいいと思います。
あと地味に大事なのが、逆質問ですね。
面接の最後にある
採用担当者
なにか質問はありますか?
というヤツです。
それに対して
求職者
特にありません……
といって終わってしまうのは、まず論外です。
ここでも「未来」をテーマに、長期的な視点を見せつけたいところです。
というのもですね、「現場」に寄りすぎた質問だと役員クラスの方が答えられないケースがあるからです。
役員クラス自ら現場で仕事をこなしていることはあまりないので、詳しくわからない。
そんな相手が答えられない逆質問をブチ込むのは、ある意味相手に恥をかかせてしまうような行為でもあります。
- 現場で活躍されてる方は、どういう特徴があるか?
- どうやって情報収集してるか?
- どんなスケジュールで仕事をさばいているか?
みたいな質問は、役員クラスの方との面接の際は避けるようにしましょう。
じゃあどうすればいいか?
ベストは、相手の言葉から引用する逆質問です。
最終面接では質問をしてくるだけではなく、役員クラスの方々から
採用担当者
うちはこういう会社です。
と語ってもらえることが多いです。
その語ってもらった内容の中で、「未来」について触れている部分を引用して、
求職者
先ほど〇〇社長は「△△事業が今後柱になっていく」とおっしゃっていましたが、そう思われた理由やキッカケなどもう少し詳しくお聞きしてもよろしいでしょうか?
みたいな質問をしましょう。
もっと言えば相手の言葉を引用して、さらに自分の意見も付け加えてあげるとベスト。
求職者
〇〇社長は「△△事業が柱になっていく」とおっしゃっていて、私としても◇◇という理由で、今後伸びていく可能性を強く感じました。
と自分の意見を述べた上で、さらに相手の考えを聞くと、よりいいかと思います。
このようにですね、相手の言葉を引用する作戦は最終面接で最も効果的な逆質問だと思います。
ただ難点としては、どうしてもその面接官のお偉いさんが当日何を言うかわからないという、ぶっつけ本番なところです。
それは怖いですよね。
事前に準備しておきたいという方は、「今後、志望企業が注力していく事業について」といった未来のことを聞くのがベストだと思います。
会社の公式ホームページ、もしくは上場企業であれば投資家向けのIR情報の資料に今後注力する事業については書いてあります。
それに賛同し、すごく可能性があると感じていることを伝えた上で
求職者
経営者視点で、どこに課題があると考えていらっしゃいますか?
と課題を尋ねてみましょう。
この場合でもやはりベストは、まず自分から
求職者
こういうポイントが、これから乗り越えるべき課題じゃないかと思いました。
と、自分の意見を添えること。
その上で、自分の認識があっているか、他にも会社一丸となって乗り越えないといけない課題はあるかを聞くと、なかなか印象がいいと思います。
ただ今後注力する事業についての話は、もちろん社外秘の話も多く含みます。
ですのであくまで
求職者
差し支えのない範囲で、自身で考えるためのヒントだけでも教えていただけたらありがたいです。
というスタンスは崩さないようにしましょう。
【サラタメ的まとめ】転職活動の最終面接では「一貫性・謙虚さ・未来」がポイント
まとめると転職活動の最終面接では
- 一貫性
- 謙虚さ
- 未来
ここらへんがポイントになるということ。
これは最終面接限定の話というより、面接官が役員クラス以上だった場合に当てはまります。
一次面接や二次面接だろうと、役員クラスの面接官がいる場合は非常に重要となるポイントです。
ぜひご留意いただければと思います。
この記事をお読みいただいてるということは、きっと今後役員クラス以上との大事な面接に臨まれるはず。
あなたの面接が最高の結果になることを心から祈っております。
最後に…
私が実際に使ってみて「これはオススメできる!」と思った転職支援サービス(※すべて無料)をまとめた記事貼っておきます。 【忖度無しの本音】サラタメおすすめの転職サイト&転職エージェント&口コミサイト 最初の「結論」部分だけでも、充分役立つ情報かなと。 (「結論」だけなら“1分”あれば読めちゃいます!)