サラタメさん
今回は話題の一冊、『「いい会社」はどこにある?』を参考に、「ビジネス戦闘力」をブチ上げてくれる会社の見抜き方を解説いたします。
この写真を見てください。
サラタメさん
カドでいけば着実に命を狙える、殺人的分厚さなんですが、結論、素晴らしい一冊でした。
この本はタイトルの通り「“いい会社”ってどこにあるのか?」「どんな特徴があるのか?」が、記された本です。
おそらく、みなさんは「いやいや“いい会社”って言っても「転職の軸」次第だよね?人それぞれだよね?」と思われるかもしれません。
しかし、この分厚さですから、その「人それぞれ」を網羅しちゃってるんです。
具体的には以下9つの軸、すべての視点から「いい会社」ってどこなのかを、語ってくれています。
- やりがい
- キャリア
- 負荷
- 勤務環境
- 人間関係
- 報酬水準
- 報酬カーブ
- 報酬査定
- 雇用の安定性
企業内部の人、1000人以上にジャーナリストである渡邉さんがインタビューした内容を元に、かなり生々しく明らかにしてくれています。
とにかくオススメです。
サラタメさん
濃厚過ぎる本なので、魅力を語ってるだけで数記事は書けちゃいそうなので、ここらへんにしておきます。
本気で転職活動してる方、本気で自分のキャリアと向き合いたい方は、ぜひ手に取ってみてください!
この記事では、そんな800ページ超えの濃厚鈍器本である本書からピンポイントで抜粋しまして、「ビジネス戦闘力」をブチ上げてくれる会社の特徴4選というテーマで解説させていただきます。
結論は以下のとおりです!
ではいきましょう!
▼動画でチェックしたい方は以下からどうぞ!
目次
ビジネス戦闘力とは:どこの会社でも通用する汎用的なスキルのこと
そもそも「ビジネス戦闘力」ってなんなのか?というと「どこの会社でも通用する汎用的なスキル」のことです。
本書では、「専門能力」や「多様なキャリアパス」といった大人なキーワードで表現されています。
サラタメさん
私は少年漫画の読み過ぎで、頭の中がドラゴンボールと悪魔の実でパンパンになってる人間ですから、ここは「ビジネス戦闘力」と表現させてください!
この「ビジネス戦闘力」が無いと、精神的に苦労するんです。
たとえ大企業で悪くない給料をもらっていても、以下のような不安がつきまといます。
- 万が一会社が傾いたらどうしよう…
- 会社の看板無しじゃ、オレって仕事できないのかな…
要は、会社に飼い殺しされてる状態に陥ってしまうと。
そんな、悲しい飼い殺され状態にならないためにも、どんな会社で働くと自然と「ビジネス戦闘力」がレベルアップしていくのか解説していきます!
「ビジネス戦闘力」が上がる会社の特徴①:過保護な業界じゃない
「ビジネス戦闘力」が上がる会社の特徴1つ目は、所属している業界が「過保護な業界じゃない」というものです。
サラタメさん
これが1つ目、というか、一番大事な結論です!
過保護な業界の具体例:規制に守られ過ぎた会社
国の規制に守られている業界や企業に入ってしまうと、「新しい挑戦」より「国が決める方針に従うこと」が最重要となります。
結果として、一生懸命働いても一向にビジネス戦闘力が上がらない、ということです。
※著者の渡邉さんから「図表とかも使ってもらっていいですよ」とお許しいただいています。
具体的には、上記画像の左側に位置するような業界になります。
- お役所
- テレビ局
- 新聞社
- インフラ企業(電力やガスなど)
例えば具体例として、本書で取り上げられているのがNTT東日本。
渡邉さんの取材によると、まさに規制に守られ過ぎた「ビジネス戦闘力」が高まらない会社の代表だと。
彼らにとっては「国の規制がどうなるか」こそが、めっちゃ大事なんです。
サラタメさん
総務大臣とか総務省の官僚の人たちと仲良くやって、モバイル通信事業者との接続料の設定を良きに計らってもらう。
そこが事業存続のセンターピンなんだと。
実際に以下のようなニュースが報じられたこともあります。
- NTTの社長が総務大臣を接待している
- (そういう接待をするための)接待用の会員制レストランを会社として持っている
そのくらい、NTT東日本の会社の上層部は国の動き、総務省の動きに神経を集中させていると。
そうなると当然、その部下である一般の社員さんも、国の動きに注目する上司の動きに神経を集中させることになると。
要は、社内向けの仕事が重視された社風になるんです。
NTT東日本の社員さんにインタビューした結果:社内調整が最優先
実際に著者の渡邉さんが、NTT東日本で働いてる社員さんにインタビューしたら、以下のような声が上がっています。
- 「お客さんより社内を向いている」
- 「上から言われたことを忠実にやる人、社内調整が得意な人が評価される」
- 「コーヒーの淹れ方、新聞のたたみ方で怒られ、改善案を出せ、と言われた」
- 「仕事の改善を提案すると「それは誰の指示?」と聞かれる」
こんな、ビジネス戦闘力のビの字も感じさせないような内部事情が明らかになったと。
「社内調整」と「ミスしないこと」が最優先の社風になる、という傾向があります。
今はもう改善されてるかもしれませんが、この事例からわかることは、過保護に守られている業界にいるとヤバい、ということです。
サラタメさん
まぁ、それが絶対的悪ではないですけどね。
例えば、中高年になって良い歳になってきたから、もう「新しい挑戦」とか「ビジネス戦闘力」とかどうでもよくて、ただひたすら穏やかに、安定して働きたいよ、という方にはいい環境だと思います。
やる気あふれる人が行くべき業界:テクノロジーを活用している業界
ギラギラした若い方、「これからレベルアップしてやるぜ!」という若手の方は、先ほどの表でいう右側の業界に行くのをおすすめします。
サラタメさん
もうですね、サラタメ的に、超ザックリでまとめてしまうと、
要は、テクノロジーを活用した業界にいけばいい、これが結論。
というのも、テクノロジーは基本的に堅苦しい規制をぶっ壊して、効率化するために生まれるものです。
下図の世界経済フォーラムの「今後5年間で増える仕事」という一覧を見ても、要はテクノロジーなんですよ。
テクノロジーに関わる仕事のニーズは、今でもDX人材と言われますが、今後より一層強まっていくのは間違いないと。
なので、迷ったらテクノロジーに関わる業界、テクノロジーに関わるお仕事に関わっておけばいい、これが結論なんです。
いやでも、待ってくれ、サラタメさん!
さっきの表の、規制が弱い、右側の業界の一覧でも、テクノロジー関連って少なくない?
結局、家電とか、PC・半導体、ゲーム、SIer・ウェブ開発くらいしか無いから、狙える範囲狭すぎない?
そう思われるかもしれませんが、実際、そんなことありません。
サラタメさん
というのも、どんな業界(一見古臭そうな業界)でもピンポイントのイケてる企業であれば、ちゃんとテクノロジーを掛け合わせています。
例えば代表的なところでいうと、創業からわずか6年ほどで昨年上場を果たしたベースフードです。
ザックリ言えばまさに伝統的な食品業界ですが、その中身は食品にテクノロジーを掛け合わせた、フードテック企業だったりすると。
同様に、以下のようなところは熱いです。
- 金融業界:フィンテック関連の企業
- 広告業界:ネット広告企業
- 証券業界:ネット証券
- コンサル業界:ITコンサル
サラタメさん
つまり、テクノロジーを掛け合わせる余地があれば、一見、古臭そうな業界でもいいんです。
まだ主要企業は伝統的な大企業が占めてるんだけど、テクノロジーによって逆転が起き始めている業界。
こういう業界は、非常にオススメです。
その大逆転を起こす当事者の一人になるのは、ラクじゃありません。
しかし、そこに必死でくらいついていけば、ビジネス戦闘力は自然と高まっていくかと思います。
「ビジネス戦闘力」が上がる会社の特徴②:業界内ポジションが強い会社
続いて2つ目は、業界内ポジションが強い会社か、というポイント。
1つ目のポイントで規制に守られていない規制が弱い業界を選んだら、続いて、その業界の中ではポジションが強い、シェアが高い企業を選びましょう。
そのほうが、ビジネス戦闘力は高まりやすいでしょう。
なぜかというと、ポジションが強い企業のほうが新しい挑戦に積極的だからです。
サラタメさん
逆にシェアが低い企業だと、良い悪いではなく戦略として、強い企業の模倣、真似っこみたいな仕事に終始してしまうケースが多いです。
やっぱり、一番ビジネス戦闘力が上がる仕事というのは、参考にできる前例が全くない中で、手探りで進める仕事ですから。
そういう意味で、ポジションが強い、業界を引っ張る企業のほうが、魅力的なんです。
つまり、1つ目のポイント、規制の強弱との兼ね合いも踏まえると、以下の表でまとめられます。
「ビジネス戦闘力を高める」という観点では、規制が弱く、ポジションが強い企業が最高。
一方で、規制が強く、ポジションが弱い企業が最悪、ということです。
「ビジネス戦闘力」が上がる会社の特徴③:退職者がさらなる飛躍を遂げている
続いて3つ目は、退職者が何をしているか、というポイント。
ビジネス戦闘力がブチ上がる企業は、当然、そこから退職した人が更なる飛躍を遂げてる可能性が高いわけです。
ですので、志望企業が決まってる方は、その企業を辞めた人がどんなキャリアを歩んでいるか、いわゆる「出口」の部分に着目してみましょう。
例えば、以下の週刊ダイヤモンドさんの資料がわかりやすいです。
マザーズに上場したCEOが元々働いていた企業は、こんな感じですと。
サラタメさん
リクルート、アクセンチュア、日本IBMを始めとした、まさに社員をビジネス戦闘民族に仕上げそうな企業が並んでいます。
ただ、以下のように思う方も多いと思います。
- 「別に、自分は、起業して、上場させるほどの、戦闘民族になるつもりはないんだよな~。」
- 「転職して、年収アップ狙いたいくらいなんだよな~」
そういう方にはですね、「ワンキャリアプラス」というクチコミサイトがオススメです。
サラタメさん
私も、ちょこちょこチェックしています!
このサイトのおもしろいのが、実際働いてみての企業内部のクチコミが書いてあるだけじゃないことです。
さらに、以下画像のように、その会社からどこの会社に転職したか、みたいな「キャリアパス」も書き込まれているところ。
まだ、そんなにクチコミ件数が多くないのがややネックですが、キャリアパスを重視した独自性のクチコミサイトでなかなかおもしろいので、転職活動中の方はぜひ見てみてください。
以下の視点はやや上級編かもしれませんが、キャリアアップの転職を成功させるためには欠かせないものだとも思います。
- あなたの志望企業で働いていた方は、その後どこに転職したのか?
- 志望企業の退職者が、どんなキャリアを歩んでいるのか?
「ビジネス戦闘力」が上がる会社の特徴④:管理職以外のキャリアでも評価してもらえる
そして最後、ビジネス戦闘力が上がる会社を見抜くポイント4つ目は、課長以外の道もあるか?というもの。
どういうことかというと、いわゆる管理職になる以外の、専門職を極める職人的なキャリアでも評価してもらえる会社なのか、ということです。
サラタメさん
このポイントは、企業の公式Webサイトや求人情報のような公開情報では把握し切れない部分です。
ですので、内定を取った後に人事の方に聞いてほしい、マニアックですが大事なポイントとなります。
というのも、課長→部長→役員という管理職ルートしか出世の道が無いと、評価の基準が偏るからです。
管理職ルートが全てなのであれば、それは「専門スキルの高さ」より「マネジメント能力」が重視され過ぎてしまいます。
実際のところでいうと、「人当たりの良さ」とか「世渡りの上手さ」です。
サラタメさん
まぁとはいえ、日系企業の大半は、そうですよね。
以下のような人が、出世しやすかったり、報酬が頭打ちになりがちだったりします。
出世しやすい人
- 人当たりが良い
- ミスが少ない
- 世渡りが上手い
報酬が頭打ちになりがちな人
- 専門職種のプロフェッショナルとして、スキルを極めてる人
しかし、中には、ちゃんとしてる会社もあるんです。
例えば、日本IBMでは、「プロフェッショナル人材」として認定を受ければ、部下を持たなくても出世ができるんです。
たとえ部下が一人もいなくても、管理職レベルの評価と年収1千万以上の報酬がもらえる、というルートがあるみたいです。
けど実際には、珍しいですよね。
ゴリゴリ日系の企業で、そういったプロフェッショナル人材を認める制度なんて設置してる企業はそうそう無いと思います。
ですので、これを基準に会社の良し悪しを決めちゃうのは厳しすぎるかもしれません。
サラタメさん
けども、そういう先進的な会社もあるんだと。
本気で社員をプロ人材に育て上げるつもりの会社は、管理職以外の出世ルートも用意しています。
この事実はぜひ、頭の片隅に留めておいていただきたいと思います。
まとめ:ビジネス戦闘力をあげてくれる会社に行こう!
ということで今回は、オススメの濃厚鈍器本『「いい会社」はどこにある?』の内容を元に「ビジネス戦闘力」をブチ上げてくれる会社の特徴4つを解説しました。
さらに補足すると、この特徴を踏まえて、どの業界とか会社を選べばいいかというと、結論、リクルートかSaaS業界らへんがオススメかなと。
記事が長くなってしまうので詳細は省きますが、営業経験の有無によって以下のおすすめにわかれます。
- 20代でまだ営業経験が無くて、これからどうにかキャリアを築いていきたいっていう方
→「リクルート」 - すでに営業経験があって、テクノロジーフル活用の企業で、さらに戦闘力高めていきたいって方
→「SaaS業界」
詳細が気になる方は、LINE限定の「リクルート転職特化動画」「SaaS業界転職特化動画」をご覧ください。
以下のリンクからサラタメ転職LINEに登録して、3分アンケートに回答するとご覧いただけます。
サラタメさん
ご興味のある方はぜひどうぞ!
ということで以上です。最後までご覧いただき、ありがとうございました!
最後に…
私が実際に使ってみて「これはオススメできる!」と思った転職支援サービス(※すべて無料)をまとめた記事貼っておきます。 【忖度無しの本音】サラタメおすすめの転職サイト&転職エージェント&口コミサイト 最初の「結論」部分だけでも、充分役立つ情報かなと。 (「結論」だけなら“1分”あれば読めちゃいます!)